
こんな悩みはありませんか
「教えるのが収入で、作品そのものは収入になっていない」
週に何日か、教室で絵を教えている。生徒さんは熱心で、教えることにもやりがいを感じている。
けれど、収入のほとんどは月謝で、自分の作品はほとんど手元から出ていかない。気づけば、生徒さんの絵を見る時間の方が長くなっている。
教えることに力を注ぐほど、自分の作品は後回しになります。それは、先生として誠実である証でもあります。
ここで、ひとつ考えてみてください。生徒さんは、先生の作品を見たことがあるでしょうか。
いちばん近くにいる人が、先生の作品をまだよく知らない。そんな教室も、意外と多いのではないでしょうか。
いちばん近い人が、
作品を知らないかもしれない。
教える力は、作品を描く力から生まれています。その源にある作品が見えていないのは、もったいないことです。
あなたは、教える人であると同時に、作る人として見られていますか。
教える収入だけだと、どうなるか
教える仕事も、いつまでも同じだけあるとは限りません。芸団協が2025年に、2019年と比べた仕事の量を芸術家に聞いています。
教える仕事は、「減った」が「増えた」より2.3ポイント多くなっていました。大きな差ではありませんが、増えてはいないのです。
地方で教室を開いている作家にとって、作品を発表する場所は、もともと多くありません。
近くに発表の場が少なければ、教室だけが、作品を見せられる場所になっている先生もいるはずです。
発表の場が少ないまま、教える仕事が増えていくと、作品づくりは週末の残り時間に押し込まれます。作る量が減れば、発表できる作品も減っていきます。
教える準備や生徒さんへの連絡にも、時間はかかります。気づけば、自分の作品に向かう時間が、いちばん少なくなっていることもあります。
教えることは、立派な収入の柱です。ただ、柱が1本だけだと、生徒さんの数が減った月に、収入もそのまま減ってしまいます。
柱が1本なら、
揺れはそのまま届く。
外から見てきた、わたしの感覚

わたしはアート業界の外から来た人間です。外から見ていて、ずっと感じていることがあります。
売れていない作家にも、本当に素敵な作品を描く人はたくさんいます。その作品が、まだ新しい市場に届いていないだけなのです。
教室の先生の作品も、その一つかもしれません。人に教えられるほどの腕を持ちながら、作品は教室の奥に眠っている。そんな話を、作家の方からよく聞きます。
生徒さんにとって、先生は描き方を教えてくれる人です。同時に、いちばん身近にいる作家でもあります。その作家の作品を見る機会は、生徒さんにとってもうれしいものです。
作家が自分のお客さんを持ち、直接届けられる環境を持つこと。これからは、それが欠かせないと考えています。
そして、本当にアートで生きていきたいなら、作家自身が本気になることも欠かせません。教える時間と同じように、作品を届ける時間を、自分で取りにいく必要があります。
教えられる腕は、
届ける力にもなる。
答え合わせ:作品は、まだ届いていないだけか
この感覚を、数字で確かめようとしました。
けれど、教室の先生の作品が、どれくらい届いているのか。それを調べた全国の調査には、たどり着けませんでした。
ただ、生徒さんやその家族は、先生の作品を見たいと思っているかもしれません。教えてくれる人の作品は、身近な憧れでもあるからです。
教室の壁に先生の作品が1点掛かっているだけで、生徒さんの見る目は変わります。教えることと作ることは、離れたものではありません。
「素敵な作品が、まだ届いていないだけ」という感覚は、今回は確かめられませんでした。届く場所が増えれば出会う人も増える、と言い切れる数字は無いからです。
生徒さんの家族、教室の発表会に来た人、作品を見て通い始めた人。教室のまわりには、先生の作品と出会える人がたくさんいます。
教える収入に、作品の収入が少しずつ加われば、柱は2本になります。教えることにも、作ることにも、もっと胸を張れるようになります。
先生の作品が教室の外で選ばれる。その話は、生徒さんにとっても、描き続ける励みになります。
教室のまわりにも、
作品と出会う人がいる。
7ARTSで、一緒にできること

先に正直にお伝えします。この悩みに、7ARTSが答えられるのは一部です。教室の運営や生徒さんの集め方は、7ARTSの仕組みには含まれていません。
そのうえで、作品そのものを届ける場所は、一緒に使えます。
7arts.jpには、作家ごとのページがあります。作品を載せておけば、教室の外の人にも作品を見てもらえ、そのまま購入やオファーを申し込めます。
オファーは9種類あり、作家が「受けられる」と選んだものだけが届きます。教室の予定に合わせて、受ける依頼を選べます。
値段に迷ったときは、値段の目安を出す道具も使えます。生徒さんに作品の値段を伝えるときの手がかりになります。
先生の作品を見た生徒さんの家族が、部屋に飾りたいと思うこともあります。ページがあれば、その気持ちをすぐに受け止められます。
作品を部屋やお店に飾った姿を見せる仕組みもあります(解決策1 飾ってみて)。
ただ、作品のページを生徒さんや家族に伝えるのは、先生自身です。教えている姿と作っている姿の両方を見せることが、作品の入口になります。
教える姿と作る姿、
両方を見せていく。
今日、ひとつだけやってみてください

教室の壁に、あなた自身の作品を1点飾ってみてください。生徒さんの作品の横でかまいません。
次に、その作品に、題とひとことの説明を添えます。何を思って描いたのかが伝われば、生徒さんとの会話が生まれます。
最後に、作家ページの場所を、教室の案内や発表会のお知らせに書き添えてください。いちばん近くの人が、最初のお客さんになるかもしれません。
飾った作品について生徒さんに聞かれたら、描いたときの話をしてみてください。その会話が、作品を届ける最初の一歩です。
教室の収入と作品の収入の分け方や申告は、税理士など専門家に相談してください。
作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する
出典
- 芸術家の働き方:公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)「芸術家のセーフティネットの構築に関する調査研究報告書」(2026年3月)



