
こんなことはありませんか
「批判やアンチのコメントで心が折れる」
温かいコメントがたくさんあっても、きつい1つの言葉が頭から離れない。夜になると、何度も思い出してしまう。
作品を否定されると、自分まで否定された気がします。次の投稿ボタンを押す指が、止まってしまう。
作品を世に出す人なら、誰にでも起こりうることです。
消してしまえば、もう見なくて済みます。それでも、言われた言葉だけは、心の中に残り続けます。
ここで、ひとつ考えてみてください。そのきつい言葉を書いた人は、あなたの作品を買う人でしょうか。
言葉の重さは、書いた人との関係で変わります。知らない誰かの一言に、大切な時間を渡していないでしょうか。
1つのきつい言葉に、
たくさんの応援を消させない。
あなたは、その一言のために、発信をやめようとしていませんか。
発信をやめてしまうと、どうなるか
作家がSNSでどれくらい批判を受けているか。全国の調査は見つかりませんでした。数字が無いので、ここでは作りません。
ただ、発信をやめたときに失うものは、数字で見えます。
そのかわり、SNSが何のために使われているかを見てみます。

総務省の調査で、SNSを使う目的を聞いています。
「知りたいことについて情報を探すため」と答えた人は、64.0%でした。
作品を探している人も、SNSの中にいます。SNSは、まだ作品と出会っていない人が、作品を見つける入口の1つです。
発信が止まると、作品を見つけてもらうきっかけが減ります。新しい作品を作っても、知らせる場所がなくなってしまうのです。
傷ついて投稿をやめると、作品を待っていた人にも届かなくなります。きつい言葉を書いた1人のために、まだ出会っていない人との道まで閉じてしまうのです。
さらに、言葉を気にしすぎると、作品そのものが無難になっていきます。誰にも何も言われない作品は、誰の心も動かしにくくなります。
言葉の痛みは、時間がたっても消えにくいものです。だからこそ、受け止め方を先に決めておくことが大切になります。
見つけてもらえない作品は、どれほど良くても、選ばれることはありません。
まだ出会っていない人との道を、
1人のために閉じない。
作品の前で、心が動いた日

わたしは、50歳を過ぎて初めてアートを買いました。それまで、アートにそれほど興味はありませんでした。それでも実物の前で、心が動いたのです。
作品を買う人は、評論家とは限りません。わたし自身、心が動いて買った一人です。
作家の方から、こんな話を聞くこともあります。きついコメントが付いた同じ投稿に、「この絵が好きです」という短い声も届いていた。
けれど、目に入っていたのは、きつい言葉のほうだけだった。好きだと言ってくれた人の声は、読み流してしまっていた、という話です。
その短い声こそ、作品の前で心が動いた人の声です。心が動いた人ほど、言葉は少ないのかもしれません。
声が小さいからといって、思いが小さいわけではありません。黙って作品を見つめ、何度もページを開いている人もいるはずです。
もちろん、作品への意見の中には、次につながるヒントもあります。大切なのは、意見と、人を傷つけるだけの言葉を分けて受け止めることです。
静かなファンの声に、
耳を向ける。
答え合わせ:作品を選ぶのは、誰か
作品を買う人が、ほかの人の評判にどれくらい左右されるのか。確かめようとしました。
けれど、評判と買う決め手の関係を調べた全国の調査には、たどり着けませんでした。
わたし自身は、作品の前で自分の心が動いて、買うと決めました。誰かの評判を調べたわけではありません。
「作品を買うのは、心が動いた人」というわたしの感覚は、今回は確かめられませんでした。それでも、作品の行き先を決めるのは、きつい言葉を書いた人ではないはずです。
コメント欄で目立つ声と、作品を選ぶ人の声は、同じとは限りません。
きつい言葉の数ではなく、心が動いた人の数を数える。そう考えると、同じコメント欄も違って見えてきます。
受け止め方を決めておくと、心の負担は軽くなります。作品への意見は次のヒントに。傷つけるだけの言葉は、読み返さずに手放す。
そう決めておけば、コメント欄を開くのが怖くなくなります。発信を続けるうちに、作品を気に入ってくれる人の声が、少しずつ積み重なっていきます。
気に入ってくれた人の声を集めておくと、落ち込んだ日に読み返せる、自分だけの支えになります。
評判より、
自分の心で選ばれていく。
7ARTSで、一緒にできること

正直にお伝えします。この悩みに、7ARTSはまだ答えを持っていません。SNSのコメントに対応する仕組みは、7ARTSにはありません。
そのかわり、作家が今日からできることと、相談先を書いておきます。
- 使っているSNSで、コメントの制限や非表示の設定を確かめる
- きつい書き込みは、消す前に日時が分かる形で画面を残す
- 作品への意見と、傷つけるだけの言葉を分けてメモする
- 応援してくれた人の言葉を、別のメモに集めておく
脅しや、名誉を傷つける書き込みなど、度を越えたものは、ひとりで我慢しないでください。
どの対応が合うかは、書き込みの内容によって変わります。迷ったときは、早めに窓口へ相談するほうが安心です。
総務省の支援事業「違法・有害情報相談センター」や、法務省の「人権相談」に相談できます。身の危険を感じるときは、警察の相談窓口へ。法的な対応は、弁護士に相談してください。
相談するのは、弱さではありません。作品を届け続けるために、自分を守る行動です。
我慢しすぎず、
頼れる窓口を知っておく。
今日、ひとつだけやってみてください

発信を休むのも、ひとつの選択です。ただ、やめてしまう前に、次の3つを試してみてください。
まず、使っているSNSのコメントの設定を開いてみてください。言葉を制限したり、コメントを閉じたりできる機能が、多くのSNSにあります。
次に、自分の受け止め方を1行で決めます。たとえば「作品への意見は読む。悪口は読み返さない」。決めておくだけで、迷いが減ります。
最後に、これまでにもらった応援の言葉を1つ、紙に書き写してください。
3つとも、今日のうちに終わる小さなことです。
きつい言葉より、温かい言葉を目に入る場所に置く。それが、発信を続ける力になります。
作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する
出典
- SNSの利用:総務省「令和6年通信利用動向調査の結果」(2025年5月)



