
こんな悩みはありませんか
「アルゴリズムが変わるたびに振り回されて疲れる」
先月までは見てもらえていた投稿が、急に届かなくなった。投稿の時間や形を変えても、また仕組みが変わる。
描く時間より、SNSの研究に時間を取られている。画面の数字を見るたびに、気持ちが沈んでいく。
投稿しないと忘れられそうで、休むのも怖い。気づけば、作品について考える時間より、投稿について考える時間のほうが長くなっている。
ここで、ひとつ考えてみてください。作品を見てもらう場所が、SNSだけになっていませんか。
SNSの仕組みは、作家の都合では変わりません。そこだけに頼っていると、仕組みが変わるたびに足元が揺れます。
SNSは便利な道具ですが、振り回されるほど、作品と向き合う時間が削られていきます。
仕組みは、
こちらの都合では止まらない。
あなたは、SNSの外にも、作品を見てもらえる場所を持っていますか。
追いかけ続けると、どうなるか
SNSの仕組みが変わると、作品はどれくらい見られなくなるのか。調べましたが、全国の調査は見つかりませんでした。数字が無いので、ここでは作りません。
SNSの仕組みは、ある日突然変わることがあります。昨日まで通用したやり方が、今日には通じなくなるのです。
数字が下がるたびに、作品が悪かったのではないかと不安になる方もいるでしょう。
ただ、SNSを使う人の数は分かっています。総務省の調査で、インターネットを使う人のうち、SNSを使っている人は81.9%でした。
見る人のほとんどがSNSにいる。だからこそ、仕組みの変化に合わせて反応を追いかけたくなるのです。
仕組みを追いかけて反応を増やしても、その反応が買う人につながるとは限りません。作品をじっくり見てくれる人に届いているかどうかも、画面の数字からは見えません。
追いかけ続けるかぎり、終わりはありません。気づけば、作品の質より投稿の数を気にするようになり、描く気力まで奪われていきます。
疲れた状態で描いた作品は、どこか力が入りきらないものです。その変化を一人で追いかけ続けるのは、作家にとって大きな負担です。
仕組みを追うほど、
描く時間が減っていく。
外から見てきた、わたしの感覚

わたしは、50歳を過ぎて初めてアートを買いました。
心をつかまれたのは、画面の中の作品ではありません。本物の作品の前に立ったときに感じた、原画の力でした。
指で流れていく画面の中では、その力は伝わりにくいものです。壁に掛かった作品の前では、人は自然と足を止めます。
ギャラリーの壁や、お店の壁は、毎日同じ場所で作品を見せ続けます。仕組みが変わって、作品が見えなくなることはありません。
作品の力は、画面の大きさに収まりきらないものだと思います。
外から見ていて、もう1つ感じることがあります。アート業界は、作品だけを並べて売ってきました。
アパレルなら、モデルが着た姿を見せます。作品も、玄関やカフェ、ホテルのロビーに飾った姿を見せる。それを見るからこそ、飾りたいと思うのではないでしょうか。
画面の中で作品を見た人も、本当に心が動くのは、実物や飾った姿を見たときなのかもしれません。
見せ方を工夫し、買う方のことを考えて表現しているか。SNSの数字を追うより、そこに作家の時間を使ってほしいのです。
画面では流れる作品も、
壁の前では人を止める。
数字で答え合わせ:SNSは、探しに来る場所
人は、何のためにSNSを使っているのでしょうか。同じ調査で、使う目的を聞いています。

いちばん多いのは「昔からの知人と連絡するため」の87.7%。次が「知りたいことについて情報を探すため」の64.0%でした。
SNSは、流行を追う場所である前に、知り合いとつながり、知りたいことを探す場所です。反応の数を競うための場所とは限りません。
もちろん、SNSがきっかけで作品を知る人もいます。大切なのは、知ったあとに作品とじっくり向き合える場所を用意しておくことです。
飾る姿が浮かぶ場所を用意しておけば、SNSで作品を知った人も、買うかどうかを決めやすくなります。
「SNSは入口の1つでいい」という感覚は、一部当たりです。多くの人がSNSで情報を探していることは、数字で確かめられました。ただ、SNSから作品が買われる割合は、数字では分かりません。
SNSは、出会いの入口の1つとして使えば十分です。作品の居場所を別に持っておけば、仕組みが変わっても、心まで振り回されにくくなります。
SNSで気になった人も、流れていかない場所があれば、あとからゆっくり作品を見に来られます。
SNSは入口の1つ。
作品の居場所は別に持つ。
7ARTSで、一緒にできること

先に、正直にお伝えします。この悩みに、7ARTSはまだ答えを持っていません。
SNSの仕組みの変化に、7ARTSが答えを出すことはできません。どう付き合うかは、作家一人ひとりが決めるところです。
そのうえで、今日からできることがあります。SNSを見る時間を、1日のうちで決めてしまうことです。数字を見る回数が減るだけで、描く時間が戻ってきます。
SNSの数字は、作品の価値を表すものではありません。数字が下がった日も、あなたの作品の良さは変わっていません。
疲れを感じたら、数日だけSNSを開かない日をつくるのも1つの方法です。
もう1つは、流れていかない場所に、作品をまとめておくことです。自分のホームページや作品の一覧など、いつ見ても同じ場所にある物です。
SNSの使い方を学びたいときは、講座や専門家の力を借りるのも1つの方法です。疲れが続き、眠れない日が重なるときは、医師など専門家に相談してください。
詳しい人の話を聞くときも、すべてを取り入れる必要はありません。自分が続けられるやり方だけを選べば、それで構いません。
付き合い方を決めれば、
振り回されにくくなる。
今日、ひとつだけやってみてください

今日は、SNSを見る時間を決めてください。たとえば、夜に1回だけ。
決めた時間を守れた日は、それだけで自分をほめてあげてください。
次に、いちばん見てほしい作品を3点選び、流れていかない場所にまとめます。いつ誰が見ても、同じ3点に会える場所です。
最後に、SNSから取り戻した時間で、1枚だけ描いてみてください。画面の数字より、描いた1枚のほうが、あなたを前に進めます。
SNSから離れて描いた1枚は、次の投稿の材料にもなります。描くことを中心に、SNSとの付き合い方を組み直していきましょう。
作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する
出典
- SNSの利用:総務省「令和6年通信利用動向調査の結果」(2025年5月)



