
こんな悩みはありませんか
「一度買ってくれた人が、もう一度買ってくれない」
初めて作品が売れた日は、本当にうれしかった。けれど、その人から2点目の注文は来ないまま、時間だけが過ぎていく。
作品を気に入ってくれたはずなのに、なぜ続かないのか。何か悪いことをしたのではと、不安になる方もいるかもしれません。
ここで、ひとつ考えてみてください。あなたは、その人に新しい作品のことを知らせましたか。
連絡先を聞かないまま、展示の会場で別れていないでしょうか。知らせが届かなければ、次の作品があることにも気づけません。
作品が売れた日は、作家にとって区切りの日に見えます。けれど買った人にとっては、作家との付き合いが始まった日かもしれません。
せっかく出会えたお客さんなのに、そのまま離れてしまう。それは、作品にとってももったいないことです。
買ってくれた人は、
新作を知らないだけかもしれない。
あなたは、作品を買ってくれた人の名前と連絡先を、いくつ言えますか。
知らせないままだと、どうなるか
作品を買ってくれる人に出会うまでには、長い時間がかかります。展示を重ね、ようやく1人が手を伸ばしてくれるのです。
一度買ってくれた人は、それだけで貴重な存在です。その人とのつながりが切れると、また一から買う人を探すことになります。
では、一度買った人のうち、何%がもう一度買うのか。調べましたが、全国の調査は見つかりませんでした。数字が無いので、ここでは作りません。
ただ、つながりが無ければ、もう一度買う機会そのものが生まれないことは確かです。新作を描くたびに、知らない人へ届け直すことになります。
それを続けると、作品の数が増えても、作家を知る人はなかなか増えていきません。描いた分だけ、手元に作品が積み上がっていきます。
新しい人に一から作品を知ってもらうのは、時間も手間もかかります。すでに作品を気に入ってくれた人に知らせるほうが、ずっと近い道です。
展示のたびに会場で別れ、次の案内は届かない。そんなくり返しが、知らないうちに起きていないでしょうか。
つながりが切れるたびに、
また最初からやり直しになる。
外から見てきた、わたしの感覚

わたしはアート業界の外から来た人間です。外から見ていて、ずっと気になっていたことがあります。
これまで作品の多くは、ギャラリーや画商が売ってきました。高い値段で売れたのは、そこにお客さんがいたからです。
ただ、その売り方では、お客さんはギャラリーにつき、作家にはつきにくい。これが、わたしの感覚です。
取り扱いが終わった途端に、売れなくなる作家もいます。作家が、自分のお客さんを持っていないからです。
作品を買った人が覚えているのは、ギャラリーの名前のほうかもしれません。作家の名前や次の展示の予定までは、届いていないことも多いのではないでしょうか。
ギャラリーが悪いわけではありません。お客さんを長く大切にしてきたからこそ、ギャラリーにお客さんがついているのです。
だからこそ、作家も自分のお客さんを持つ。一度買ってくれた人と、自分でつながり続ける。それが、これからは欠かせないと考えています。
新しい売り方は、最初は「そんなやり方で大丈夫だろうか」と思われるかもしれません。それでも、作家が自分のお客さんとつながる形は、十分に成り立つと考えています。
お客さんを、
自分の手で持っておく。
数字で答え合わせ:応援したい人は、3人に1人
この感覚を、数字で確かめます。文化庁の調査で、文化芸術のための寄付について聞いています。
この1年に寄付をした人は10.9%。「したことはないが、今後はしてみたい」人は23.5%でした。合わせると、およそ3人に1人です。
作り手を支えたい、という気持ちを持つ人は少なくありません。一度作品を買ってくれた人は、その気持ちをすでに形にしてくれた人です。
その人が、次の作品を楽しみに待っていてくれるかもしれません。待っている人に知らせが届かないのは、もったいないことです。
「お客さんが作家についていない」という感覚は、一部当たりです。作り手を応援したい人が多いことは、数字で確かめられました。ただ、一度買った人がもう一度買う割合は、調べても分かりませんでした。
つながりがあれば、新作の知らせが、そのまま次の出会いになります。1人のお客さんが、何年も作品を見守ってくれる。そんな関係が、制作を長く支えてくれます。
たとえば、1点目を買ってくれた人に、新しい作品ができるたびに一言だけ知らせる。返事がなくても、作品のことは覚えていてもらえます。
知らせを受け取った人が、友人に作品を紹介してくれることもあるでしょう。1人とのつながりが、次の1人を連れてきてくれます。
2点目は、
つながりの先で生まれる。
7ARTSで、一緒にできること

先に、正直にお伝えします。この悩みに、7ARTSが答えられるのは一部です。
7arts.jpには、作家ごとのページがあります。新しい作品を載せ続ければ、一度買ってくれた人がページを訪れたとき、新作に出会えます。
見た人からは、サイトを通して購入やオファーが届きます。オファーは9種類あり、作家が「受けられる」と選んだものだけが届きます。
ページに新作が並んでいれば、知らせを受け取った人は、そこで作品を確かめられます。知らせる先と、見てもらう先がそろうのです。
新作を、部屋やお店に飾った姿で見せる仕組みもあります(解決策1 飾ってみて)。
作品には、作品証明書を付けられます。買った人の手元に、作品の確かな記録が残ります。
ただ、買ってくれた人と連絡を取り合い、関係を育てていくのは作家自身です。そこは、7ARTSが代わりにできるところではありません。
新作を並べる場所は、一緒に整えていきます。そこへお客さんを案内するのは、あなたの一言です。
並べる場所は一緒に整える。
案内するのは、あなたから。
今日、ひとつだけやってみてください

これまで作品を買ってくれた人の名前を、思い出せるだけ紙に書き出してみてください。
次に、その中で連絡先が分かる人に、印を付けます。印の無い人が多ければ、そこが2点目の生まれない理由です。
最後に、印を付けた中から1人を選び、最近の作品のことを短く知らせてみてください。売り込みではなく、近況の報告で十分です。
連絡先を聞けなかった人がいたら、次からは作品を渡すときに、一言そえて聞いてみましょう。
知らせが1通届けば、2点目への扉が開きます。
作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する
出典
- 鑑賞の状況:文化庁「文化に関する世論調査」報告書(2024年3月・全国18歳以上24,996人)



