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作家の悩み百選 No.011

ネットで売る、最初の一歩

「オンライン販売の始め方が分からない」。ネットで作品が選ばれる道を、数字と海外から届いた最初の注文で確かめます。

明るい窓辺で、描き上げた作品を正面から撮る作家の手元

こんな悩みはありませんか

「オンライン販売の始め方が分からない」

お店の作り方、写真の撮り方、値段の付け方、お金の受け取り方。調べるほど、やることが増えていく。

自分で一からお店をつくるのは、時間も手間もかかりそうで、手が止まる。気づけば、何か月も「そのうち」のままになっている。

周りの作家がネットで作品を紹介しているのを見ると、焦りだけが募る。それでも、最初の一歩が踏み出せない。

何から始めればいいのかを調べるうちに、1日が終わってしまう。今の展示だけで十分ではないかと、自分に言い聞かせてしまう。

ここで、ひとつ考えてみてください。始められないのは、やり方を知らないからでしょうか。全部を一度にやろうとしているからでしょうか。

ネットでの販売は、最初から完璧である必要はありません。小さく始めて、少しずつ整えていけばいいものです。

全部そろうのを待つと、
いつまでも始まらない。

あなたは、始める前の準備だけで、止まっていませんか。

始めないままだと、どうなるか

ネットに作品が無いと、作品を見られるのは、展示の会場に来られる人だけです。では、ふだんの買い物は、どこで行われているでしょうか。

経済産業省の調査で、2024年に消費者がネットで買った金額は26.1兆円でした。物の売り買い全体のうち、ネットで買われた割合は9.8%です。

分野ごとのネット販売の割合のグラフ。生活雑貨・家具・インテリア32.58%など

分野ごとに見ると、生活雑貨・家具・インテリアは32.58%がネットで買われています。部屋に置く物ほど、ネットで選ばれているのです。

会場だけで作品を見せていると、作品を見てもらえるのは会期の数日だけです。会期が終われば、作品はまた手元に戻ってきます。

展示を開くたびに、会場を借り、作品を運び、案内を送る。それだけの手間をかけても、作品を見られるのは会期の数日だけです。

展示で出会った人が、あとで作品を思い出しても、ネットに無ければもう一度見る方法がありません。

ネットに作品を置かないままでは、届く範囲は、住む場所と会期に縛られたままです。

会場の外にいる人に、
作品はまだ届かない。

外から見て、確かめたこと

明るい部屋の木の机で、ノートパソコンの画面に映る色鮮やかな作品を眺める人の後ろ姿
画面の向こうで、作品を選ぶ人(イメージ)

わたしはアート業界の外から来た人間です。ネットで作品が届くのかを、実際に確かめる出来事がありました。

フランスのモン・サン=ミッシェルで、展覧会を開いたあとのことです。

フランスの方が7ARTSのサイトを見て、作品を注文してくれました。7ARTSのサイトで初めて売れた作品は、海外の方からの注文でした。

誰かが間に入って説明したのではありません。サイトに載っていた作品を見て、その方が自分で決めてくれたのです。

申し込みは、すべてサイトを見て入ったものでした。ネットの売り場でも、海外の人に通じることが分かったのです。

もちろん、サイトはまだ作ったばかりで、完璧ではありません。市場の声を聞きながら、改善を繰り返していきます。

それでも、ネットに作品を置くことで、会場の外の人に届く道があることは確かめられました。海を越えた先にも、作品を選んでくれる人はいたのです。

画面の向こうで、
誰かが作品を選んでいる。

数字で答え合わせ:ネットの先に、まだ出会っていない人がいる

では、ネットに作品を置けば、誰に届くのでしょうか。数字で確かめます。

同じ調査に、個人どうしのネットの売り買いの数字があります。フリマのような取引の規模は、2024年に2兆5,269億円でした。

お店ではなく、個人から直接買うことにも、多くの人が慣れてきています。作り手から直接買う形は、もう特別なことではありません。

「ネットに置けば、会場の外の人に届く」という感覚は、一部当たりです。ネットで物を選び、個人からも買う人が大勢いることは確かです。ただ、ネットで作品を買う人の割合を示す全国の調査は、見つかりませんでした。

ネットに置いた作品は、会期が終わっても見られ続けます。夜中でも、遠くの町からでも、海外からでも。あなたが制作している間も、作品は誰かの目に触れています。

展示の会場とネットの売り場。2つがそろえば、会場で出会った人が、あとからネットで買えます。ネットで知った人が、会場に足を運ぶこともあります。

あなたが眠っている時間も、海の向こうでは、誰かが作品のページを開いているかもしれません。

置いた日から、
作品は働き始める。

7ARTSで、一緒にできること

明るいカフェの木のカウンターに置かれたタブレットに作品の画面が映り、後ろの白い壁にも同じ雰囲気の作品が飾られている
ネットの売り場と、飾った姿(イメージ)

7ARTSは、ネットで作品を届ける最初の一歩を、作家のみなさんと一緒に踏み出しています。

7arts.jpには、作家ごとのページがあります。作品を載せておけば、見た人から購入やオファーが届きます。お店を一からつくる前に、作品を置く場所を持てます。

オファーは9種類あり、作家が「受けられる」と選んだものだけが届きます。値段の付け方に迷ったときは、値段の目安を出す道具も使えます。

作品を部屋やお店に飾った姿を見せる仕組みもあります。ネットで迷う人の手がかりになります(解決策1 飾ってみて)。

サイトは5か国語で表示できます。フランスの方の注文のように、海外の人にも作品を選んでもらえます(解決策2 外国語表示)。

作品証明書もあり、作品の確かな記録が残ります。

載せた作品は、展示の会期が終わってもページに残り続けます。会場で出会った人が、あとから見返すこともできます。

ただ、どの作品を載せ、どんな写真と言葉を添えるかは、作家自身が決めるところです。そこを丁寧にするほど、画面の向こうの人に作品の良さが伝わります。

置く場所は一緒に。
伝え方はあなたから。

今日、ひとつだけやってみてください

今日、作家がやることの流れの表。最初に載せる作品を1点選ぶ、明るい窓辺で正面から撮る、一言を添えて作家ページに載せる
今日、作家がやること

最初に載せる作品を、1点だけ選んでください。全部を一度に載せる必要はありません。

次に、その作品を明るい窓辺で、正面から1枚撮ります。昼の自然な光なら、色がそのまま伝わりやすくなります。

壁や床がなるべく写らないように撮ると、作品そのものが際立ちます。

最後に、作品に一言を添えて、作家ページに載せてください。1点を載せた日が、あなたのオンライン販売の始まりの日です。

2点目からは、1点目で分かったことを活かせばいい。写真の明るさ、言葉の長さ、載せる順番。小さく始めた一歩が、少しずつ売り場の形になっていきます。

載せたら、知り合いに1人だけ、ページを見てもらってください。見やすいかどうかを聞けば、次に直す所が分かります。

作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する

出典

  • ネット販売:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」(2025年8月)